2008/4/24(木) 18:00〜 新橋演舞場 滝沢演舞城2008 命
タッキーの舞台も3回目。
劇場内での飲食をタッキーがプロデュースするのが恒例。季節に併せた新たなメニューも加わりました。
そちらは、写真でご紹介しています。 >>こちら
開演前のステージに、青いリボンがいくつも交差しているのはこれまでと同じ。
私は今回は2階の前列サイドで見ました。
開演時刻になると、Jr.が出てきてバイオリンを弾き始めるのも昨年と同じ。
そこに、いきなりタッキーが宙乗りで登場します。リボンが邪魔で、このシーンは2階からはちょっと見づらかったです。
タッキーはかつぎを被っていたので・・・牛若だったのでしょうか。
そこから、女性ダンサーやJr.も交えての絢爛なショーへと流れて行きます。
ステージの奥の壁が全面LEDで、この映像を使って舞台に奥行があるように見せる演出。タッキーが現れる山鉾が開いて屏風となり、その後ろに巨大な龍が動いている。タッキーのフライング・・・このいい流れは、去年から変わっていなかったかなと思います。
恒例、ジャニーズのお家芸マスクは、客席に張り出したクレーンの上でスタート。
フライングしながらの早変えはなくなっていましたが・・・あれは挑戦としてはよかったけど、両側から紐で引っ張るというのがスマートでなかったと思うので、個人的にはなくなってスッキリしたように感じました。
前回、京劇風ということでやっていたと思いますが、顔を撫でると仮面が変わるのは、双眼鏡で見ていても不思議。
その後、光ちゃんもよくやるタイプの通常のマスク。セットのセクシーダンスももちろんあり。
ショーから昔話へと場面転換。白虎隊の前に、平和な会津の城下・・・という設定で、タッキーがちびっ子Jr.たちとシャボン玉で遊びます。色々な形のシャボン玉用の道具を使って、ちょっとした芸になっていました。
そして白虎隊のシーンとなりますが、大部分が説明台詞になっていて、自決シーンの感動はやや薄れたかも。
赤いライトとLEDの会津若松城が炎上する映像は迫力ありました。ちびっこJr.が、長唄をずっと歌っている演出は、今年加わったものですが、中々よかったです。
滝の白糸はあまり変更なし。
最後、タッキーが「与えられた芸を全うするのが、芸人の心意気!」と言うのが、毎回光ちゃんの「Show must go on」を思い出してしまいます。
幽霊の出てくる演出があり、「女の怨念は女にならないとわからぬ」というタッキーの台詞があって、タッキーが安珍清姫の清姫になります。この段階では、まだ白塗りはなし。
ヘビが女性を咥えて暴れる演出ではなく、安珍の入った釣鐘にまきつく・・・という本来のストーリーに近い演出となっていたと思います。
舞台上での白塗りは、今回初のチャレンジ。
黒子が二人ついて、背中とかは塗っていましたが、殆ど滝さんが自分でやってます。
最初、下地を縫って、ハケで白いのを塗って、スポンジでぼかして・・・を繰り返して下地をつくり、そこに赤い色を両頬の下の方と、瞼にぼかし、目じりと唇に紅を・・・という具合に本格的にメイク。
その間、戸塚くんが「タッキーがマスコミに言ってしまったので、苦労しながらやっている」と解説していました。
戸塚くんいわく「噂の5人の美女」が出てきて、化粧をしている時、タッキーの自作曲で踊ります。
最初、私は本当に女性ダンサーと思って見ていたのですが、なんと全員Jr.!
双眼鏡でみても、メチャメチャかわいくて、女の子にしか思えません!
反物屋で万引きの疑いをかけられた上に怪我をした・・・とお詫びのお金を受け取って去ろうとしますが、実は男とばれる・・・という内容の芝居がその後に続きます。弁天小僧・・・などと名乗っていました。
私には誰が誰か分かりませんでしたが、女装好きなので、テンション上がりました!!
その後、いよいよ真打タッキー登場!
鷺娘と八百屋お七を続けてやりましたが、美し〜い!!
鷺娘は白い着物を着て踊り、八百屋お七は有名な半鐘を叩くシーンでしたが、両方とものけぞるシーンがあり、そこが特に綺麗でした★
五条大橋での弁慶と牛若の出会いのシーンで前半終り。
後半は、前半の続きの形で五条大橋から。
今回も頼朝は二役だったのですが、舞台上に頼朝としているはずのタッキーが、義経になって花道から走り出てきたり、いつ入れ替わったかわからず、ビックリする場面が2回ほどありました。双眼鏡でよく見ると、タッキーのお面をつけた影武者に入れ替わっていたみたいなんですが、どこで入れ替わったかさっぱりわからなかったです(^^;
弁慶はキスマイの藤ヶ谷くん。三郎はABCの戸塚くん、同じくABCの河合くんが勧進帳の侍、富樫役をやっていました。
五条大橋での出会い→頼朝が父の恨みを晴らすと独白→義経が頼朝軍に加わる・・・という流れ。
義経が快進撃を続けた後、鎌倉に行くが、冠位を勝手に受けたことを理由に追い返された後は、義経主従のお笑いシーン。
弁慶と三郎が、どちらが家来として上かを争い、弁慶が三郎のことを三の家来・・・と言ったり。
三郎は、自分が食料を盗んできたと主張。
二人が言い争っている間に、義経が舞台脇で食事をしているが、三郎が「食べましたよね?」と振ると、義経は「食べてない」と言い張る。手には何も持っていない。
実はお客さんが食料の袋を持っていて、主従3人でお客さんをいじる。
三郎「そなたが、くすねたのか。返せ」 (お客さん、返す)
義経「待て。ちゃんと、謝れ」 (見えなかったけど、多分謝ったのだと思います)
三郎「ちょっと、気分いいですね、親方」 ・・・などとやり取り。
そして、影絵で、昔頼朝と義経が夢を語り合ったことなどを表現していました。3人での手を使っての影絵は前回もやっていたけど、更に磨きがかかっていたような気がしました。
そのシーンの後、弁慶が三郎に「おまえが一番好きな男は誰だ」 三郎「親方だ。そういうおまえはどうなんだ」
弁慶「俺も、殿だ!」などと争うシーンが。
タッキーが「おまえたちは、私と少年隊とどっちが好きなんだ」と振ると、二人は「それは、いつもお世話になっているし・・・」とタッキーを選ぶフリをして、「少年隊さんです!」と口をそろえてお辞儀。
タッキーが「待て。本当は俺と少年隊さんとどっちなんだ。そこのところ、はっきりしておきたい」というと、目が泳ぐ藤ヶ谷くん。「三郎はどうなんだ」と戸塚くんに振る。戸塚くんも困って、笑顔で誤魔化す。
タッキー「そんなに本気で困らなくてもいいんだぞ」
この日は、少年隊の東山さんと植草さんも来ていたようです。
真面目に戻って、義経が京に戻って、頼朝の命を受け、壇ノ浦の戦い。
これは、三郎と弁慶の説明台詞だけでアッサリ。
頼朝が、義経が成功を収め、みんなが義経の元に終結していると聞く。はじめは義経を信じているが、家臣の言葉を聞いて、次第に義経への不信感を募らせる頼朝。ついには、義経を打てと命じる。
頼朝に義経への不審を植え付ける家臣役がキスマイの北山くんでした。
義経は、兄と戦うことを選ばず、奥州平泉を目指す。
そして、勧進帳。河合くんが頑張っていた! 立ち居振る舞いとか決まっていたよ。時代劇の仕事がくるかもね。
殴られる滝さんも相変わらず、色っぽい〜(笑)。
無事に関所を通った後、弁慶と義経のやり取りは、グッときます。
そして、最後のシーンへ。
まずは三郎が、そして弁慶が次々倒れる。
河合くんは敵方武将として登場。三郎に止めを刺してニヤリと笑うなど、悪役も素敵。
弁慶の仁王立ちは、弓で打たれるのが一般的ですが、藤ヶ谷くんは串刺し状態に。
そして、最後の義経のシーンでは、ステージに雨が!
敵方も血糊を吹きながら倒れるので、滝さんの白い着物は血と雨に濡れます。
双眼鏡で見たところ、多分、ナイロンっぽい素材の着物でしたが。
途中から、髪を下ろし、上半身脱いだ状態になるタッキー・・・サービス?!(笑)
びしょぬれで、血を浴びる滝さんが素敵!!
全員敵を倒して、最後は「兄上!」と叫びながら自害する義経。そこで自分も大量の血糊を浴びます。
この後、今までならショータイムですが、このずぶ濡れで血糊では・・・と思っていたら、再び幕が開いたときは、タッキーが衣装はそのまま、軽くタオルで拭いただけの状態で挨拶。
「今年で3年目」「これで150回公演を迎えました」「少年隊が見に来てくれています」と挨拶。
150回記念ということは、全く気づかずにチケットを取っていた私は、ラッキーだったな〜と思いました。
一端タッキーが引っ込み、スタッフ紹介がスタート。
ダンサーにSHOCKや光ちゃんのソロコンに参加したGロケッツもいました! ぶら下がってる女の人たちがいるとは思っていましたが。
最後に再び登場したタッキーは、赤いスーツの衣装に着替えていましたが、血糊はぬぐっただけのようで、手が赤かったです。
「今回のテーマは命。最後は哀しいシーンで終わりますが、なにかを感じていただけたら」と話すタッキー。
そして、今回のテーマ曲として、自作した曲を歌いました。
Jr.たちも赤いスーツに着替えて並ぶ。多分、手話だと思うのですが、手の振り付け付。タッキーがあまり動かないので、結構Jr.も見てました。曲が終わって、三方礼で幕となりました。
滝沢演舞城も3年目・・・今回は大幅な転換をしたように感じました。
「滝バンジー」「ショータイム」がなくなり、前幕終盤の義経幼少?のよくわからなかったエピソードもバッサリ切られていました。
最後のアンコールも、通常だとあの後ももう1度挨拶などあってもいいような感じでしたが、すぐに終了。
時間を目一杯演目に使っているということだと思います。
やたら沢山でてくるだけで、顔見せ・・・としか思えなかった大量のJr.たちも、今回は上手く活かしていたように感じました。
全体的に、スマートに洗練された演出となり、これまでは「チャレンジ」ということにこだわるあまり、荒削りだった部分が取れて、舞台としての完成度が上がったと思います。
特に今回加わった白塗りはとてもよかった!
光ちゃんもSHOCKの前の舞台「MASK」で実は舞台上の白塗り&八百屋お七をやっていたのですが、当時は初めての舞台でもあり、化粧も時間がなくて大雑把にしかしないので、双眼鏡では見られないお顔でした・・・ちゃんと化粧すると、そりゃあもう美しかったんですけどね。
次回もこの白塗りとJr.の女装は残して欲しいなあ・・・(笑)。次も期待しています!
2008.5.5 asian
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